本日は、普段とは違った角度から、お話させていただこうかと思います。
近年、よく耳にする「カーボンニュートラル」という言葉。
ニュース番組をはじめ、最近では、CMなどでも触れる機会が増えたように思います。
「我が国は、2050年までに、温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、
すなわち2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指すことを、ここに宣言いたします」
2020年10月、菅総理の所信表明演説の言葉です。
そして2021年、国は「2030年度(2013年比)46%減、さらに50%の高みに向けて挑戦」
という新たな目標を掲げました。
このような目標が掲げられたのは、私たちが目を背けてはいけない現実があるからです。
近年、人間の影響が、大気・海洋・陸域を温暖化させてきた、と断言されるようになりました。
18世紀半ば~19世紀頃と比較すると、世界の平均気温は約1℃上昇したとされています。
原因となる日常生活の、世帯当たりの使用エネルギーは、この半世紀で約1.8倍に増加しました。
そして、省エネ基準を満たしている住宅は僅か1割程度です。
そこで、カーボンニュートラルの実現に向けた取り組みの一つとして、
「住宅」に焦点を当てたのです。
世界が抱えている大きな問題も、住宅に焦点を当てることで、
私たち自身もだんだんと、自分事のように考えることができませんか?
次回、住宅のどの部分にフォーカスを当てたのか、LIXILが参加する事業についてお話します。